師走のこと、まだ蔵出の名刀はあるのか

いよいよ師走の気分がひしひしと迫って参りました。
なんか、同じ書き出しの月記がありましたような気が致しますが。

ところで以前に蔵出しの刀なんて未だにあるのかとご質問を頂きましたが
昨日、銃刀法が施工されてから恐らく一度も登録をされていないような刀を見ました。
正確には、銃刀法の登録をするために窓開けをするように依頼をされたのです。
窓開けとは錆がひどくて焼入れの状態がわからない時に刀身の一部を砥いで
お役所の鑑定委員に見やすい状態を作り出す砥ぎのことです。

一見して時代がありそうな大磨上の刀でしたが、勿論のこと擬似大磨上などではなく
私が言っているのですから本物の大磨上無銘の刀ですよ。
ですがまだ、窓開けが終わっていないので当然疑いはあります。
しかし、古い刀特有の腰樋とか大磨上特有の中心の変形とか戦闘による鋩子の欠落とか
擬似大磨上を疑うには条件がかなり良いのですから間違いはないと思いますが。
ということで本題に戻りますが名刀(そこそこの身分の方が持っていた物)は
地方に行くと蔵から出て来ても不思議はないですねといえなくもないです。
しかし、ほとんどは刀バブルの頃にあまり日本刀に興味のない方が死蔵した物が
今、代が変わって錆刀になって売りに出されてきている物だと思われます。

まあ、今回のような蔵出名刀などは、ほとんどありえませんからくれぐれも
ビッターズとか他のオークションでそんな謳い文句を見たら避けた方が無難です。
そんなもの(ほとんど偽物)に二十万も三十万も払うのは考え物ですからね。

では、

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Author:かたな屋
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