霜月のこと、日本刀の偽物はどれくらいあるの

決算の始末を付けているうちについに霜月の声を聞いてしまいました。
いつ更新されるのかわからない月記を読んで頂いている方々には
大変に申し訳ありませんでしたが気分がめいって書けないんですよね。

ところで皆様、2009大刀剣市には行かれましたでしょうか。
私も偉そうに偽物講座なるものを開いている関係上、非常に興味があります。
もちろん皆様におかれましてもご興味があるところでしょうから三日間を振り返って
稚拙な私見を申し述べさせて頂きたいと思っております。

やはり大銘物には枚挙にいとまがないほどザックザックとありますね。
よくまあこれほど集めたと感心することしきりでしたが呆れるよりご努力を賞賛したい。
この日の為に一年かけて秘蔵してきたんでしょうがここまでやるとむしろ褒めたい。
中には商品のほとんどすべてが大銘偽物という店もありましたから恐ろしいですね。
誰とは云えませんが店主の努力(見識のなさ)を認めないわけにはいきませんね。

実を云いますと私めは三日間さる大店で下働きをしておりました。
悲喜こもごもと云いましてもほとんどが浮かない顔の方々を眺めながら
いよいよ時は来るところまで来ているな〜〜〜と感慨を深めたのでした。

では、

神無月のこと、日本刀の偽物の買い方講座の盛況?

なかなかメンテナンスする余裕もなく日々が過ぎて行きます。
私などは時間がどんなにあっても使い方が下手なんで一緒なんですがね。
そんな人に限って人生が短いって嘆いている間に終わってしまうんでしょうね。

ところで第七回の講座の予告と同時にいっぱいになってしまいました。
私の狭い(汚い?)お店ですでに六回の講座をこなして来たなんて信じてないですよね。
で、今回はお許しを頂いて参加者の皆様の雄姿をご覧にいれます。
第六回偽物講座

三十代から八十代までの日本刀が好きな方々がお集まりくださいました。
今回までは無料で催させて頂きましたが次回の七回からは有料にさせて頂きます。
お代は金一千円也ですが内訳は講座のお知らせの中に書いてありますので省きます。

参加者の皆様からは目から鱗が落ちるようだなどご好評を頂いておりますが
昔から中心千両と云いますように日本刀の要の中心の見方は誰もきっちりと教えてはくれません。
何故ならそれを公開することは刀剣商が命をさらすことに等しいことだからです。
それほどきわどい商品が氾濫しているということなんですよ。。。

あんまり書いてしまうとまた日数が開いてしまいますので今日はここまでに。

長月のこと、日本刀の偽物講座へのお誘い

月記を書かなければと意気込んでみても筆は遅々として進まず
さらに悪いことには今月は初めての株式会社の決算をせねばならず
ますますドツボにはまり込んでニッチもニッチもニッチもサッチも。。。

買い込むだけ買い込んだ刀も変なところで職人気質が災いして
良い写真が撮れないとアップすることもままならずに泣いております。
ほんとに良い刀ばかりなんですよ、だから良い写真を撮りたいだけなんですが。。。

近頃、お問い合わせの内容が非常に危険度を増しているように感じます。
何故かと云いますと新々刀大鑑だとか権威がありそう?なものに所載などと
ふれこみが大げさなものを使って偽物に価値付けしようとしてきていることです。
そんなものに載っていながら特保偽物よりリーズナブルな価格なのですから。。。

いままでいろいろと云ってきていますが今は確かに特保偽物も多いですが
それ以外の権威付けを使った偽物も増えていますのでご注意ください。
少し調べてみましたが運寿是一の偽物がかなり出回っているようです。
どこの店が扱っているとは云えませんが数店に見受けられましたので
買い気がある方は是非とも要注意です。

それから聞くところによるとどうも偽物講座に誤解があるようですが
決して講座を受けると何か買わされるなどと云うことはありません。
しかし無料と云うのは誤解を招くということがわかりましたので
第七回以降は有料とさせていただきたいと思っております。
費用は大枚千円とし含まれるものはテキスト代、お茶代、場所代です。

費用を頂くことであらぬ誤解から皆様が有用な機会を逃されることがなくなり
当然の権利として遠慮なく質問などができる場所をご提供できるものと信じます。

長月のこと、日本刀の名品(迷品?)

いや〜、我ながら時間(日月か?)感覚のなさに驚かされます。
更新日付のところを相変わらず八月と思って書き換えていました。
お気づきの方もおられたでしょうに誰も教えてくださいませんでした。
きっと私のことを気遣ってくださったのでしょうと勝手に思っております。

先般、重要美術品のいかがわしさを書きましたが迷品は魅惑的な甘言で
皆様を惑わせようと巷に手ぐすねを引きながらごろごろしています。
お問い合わせの内容を書いてはいけないかもしれませんが
注意を喚起する意味で捨て石になって頂こうと思いまして書かせて頂きます。

およそ刀剣界で著名だった人の刀剣は我々一般人の手に入ることは
ほとんどない(いや絶対にない)と思って間違いありませんからご注意ください。
ましてや箱書きや由緒書きなどが付いていたりしたらまず眉唾ものです。
本阿彌の古い鑑定書を模した如何にも古そうな書付などは特に要注意です。

何故なら由緒正しい名刀は老舗刀剣商を経て由緒正しい成金?へ
順々に渡り歩いてゆくものだからなんですよね。
それを我々が横取りなどできるはずもなくそれを企てようとすれば
即座に偽物の洗礼を受けてしまうという悲しい仕儀にいたります。

何が云いたいのかと云われてしまいそうなんではっきりと云います。
身の丈に合った(この事実を認めるのは悲しいことなんですがね)ものしか
そう自分の格以上のものは絶対に自身の傍に侍ることがないのが刀剣です。
背伸びをすれば大切な金銭を失い確実に悲しい浪費することになります。
しかし、成金もただ金があるだけで所持するための格がなければ
我々と変わらぬ仕儀にいたり金に飽かせて偽物を貪り集めるだけです。

私たちは今、自分の買い得る日本刀を大切にし愛でることによって
そして真剣を使う武道などを通して刀を愛する自分を作りましょう。

刀剣は人を選び渡り歩いてゆくものですから名刀を手に入れたければ
金を貯めることに奔走することなくひたすら自分を磨き精進を積みましょうね。

長月のこと、日本刀の名品(迷品?)とは

隔月記に変名を迫られる月記を楽しみにしてくださっているなどとこの頃
働き過ぎて気落ち気味の私に嬉しいお電話を何回か頂いております。
私のつたない月記(まだ?)を楽しく読んでくださっているということで
皆様の温かいリップサービスとは重々承知ながら有り難くお受けしております。

さて、私の知り合いに伝え聞くところによるとさる有名刀剣商に名工の作ながら
大変に出来が悪く保存刀剣の鑑定しか付かない短刀があったそうです。
それが実は戦前の重要美術品に指定されていたことがわかったそうでして。。。
何故わかったかは話の張本人の知り合いが重要美術品図鑑を見ていたら
その短刀が載っているのを見つけたからなんですが誰も全く気付かなかったそうです。

それはそうですよね、保存刀剣しか付かない百万円台の名工の短刀が
実は、重要美術品だったなんて笑い話にもなりませんですしね。
でも戦前の重要美術品の鑑定が以下に杜撰で政治的なものだったかを
物語る大変に良い材料なのでちょっと書いてみましたが笑えませんね。
それからが大変で重要美術品でありながら出来が大変に悪いので
重要美術品の肩書き(書付)が必要になり作ったんだそうです。
でも出来が悪くて安かった短刀が重要美術品だとわかった途端に
いきなり十数倍の価格になってしまうんですから不思議な世界ですね。

さて、一年に一度の日本刀のお祭り大刀剣市が近づいてまいりました。
またぞろいろいろな店から名品、珍品が出揃うことと思われますが
お祭りに浮かれて気もそぞろに迷品をつかまないようにお気を付けください。

では、今日はここまで
プロフィール

Author:かたな屋
小さな刀屋の店主です。

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